タクシーの中。 あたしと瑞貴サマ、それぞれがそれぞれにアポをとる。 うん、本当は。 急に行って、当たってくだけろだ!とも思ったけど。 あたしほど無鉄砲ではないらしい瑞貴サマが、きちんと電話をしていたから、あたしもそれの真似をした。 でも、あたしはラインでピッピッピッ。 “あのね。 今から会いたいの。 柊真の家まで行っていい?” ……なんて。 テンションが上がりまくってるとしか、考えられない。