アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】

瑞貴サマの声が、怒ってもいないし、穏やかだから……。


ハンドタオルから少しだけ目をのぞかせてみた。


「美桜ちゃんが、僕を好きでいてくれることは、前から知っていた」


「えっ……」


「キミは、わかりやすいし、素直だから」


「…………」


「でも、同時に。
キミの好きが、ただの憧れであることもわかっていた」


「……えっ?」


「だから……。
僕は、焦っていたんだよ」


瑞貴サマは淡々と、でも冷たすぎない温度で話してくれる。