アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】

「ごめん……。
すぐ……出る」


恥ずかしいのと、いたたまれないのと。


それから、部外者って言われて傷ついたのと。


いろんな感情がぐるぐるする。


ドアに向かって急いで走っているつもりなのに、足がもつれる。


「危ない。
美桜ちゃん」


転びそうになったあたしの体を、急いで部屋に入ってきた瑞貴サマが受け止めた。


「美桜ちゃん、どうして泣いてるの?
ここで陽太と……。
なにがあったの?」