「だよね。
興ざめ」
腕を組んでドアに寄りかかる柊真の前を、はき捨てるように言った陽ちゃんがスタスタ通るのが見えた。
「もー、みーちゃんとは、遊んであげない。
もー、みーちゃんには、キスしてあげない」
「…………」
よかった。
あたし……。
陽ちゃんに、キスされなかったんだー……。
力が抜けて。
へにゃへにゃへにゃ……と。
ソファに倒れこんだ。
興ざめ」
腕を組んでドアに寄りかかる柊真の前を、はき捨てるように言った陽ちゃんがスタスタ通るのが見えた。
「もー、みーちゃんとは、遊んであげない。
もー、みーちゃんには、キスしてあげない」
「…………」
よかった。
あたし……。
陽ちゃんに、キスされなかったんだー……。
力が抜けて。
へにゃへにゃへにゃ……と。
ソファに倒れこんだ。

