アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】

「だよね。
興ざめ」


腕を組んでドアに寄りかかる柊真の前を、はき捨てるように言った陽ちゃんがスタスタ通るのが見えた。


「もー、みーちゃんとは、遊んであげない。
もー、みーちゃんには、キスしてあげない」


「…………」


よかった。


あたし……。


陽ちゃんに、キスされなかったんだー……。


力が抜けて。


へにゃへにゃへにゃ……と。


ソファに倒れこんだ。