アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】

「おまえのせいだぞ?」


さっさとバケツを床に下ろしたらしい柊真が、首を左右に振ってコキコキっと鳴らし


「だから、コレも。
おまえが持て」


腕を組んで壁によりかかり、傲慢な目つきであたしを見下ろして、つま先でコツンとバケツを蹴った。


「もちろん、2個とも」


…って、そんなに持てるか!


つーか、なんであんたのを持たなきゃならんのだ。


その前に、あたしだって下ろしたい。


さすがに、水の入ったバケツ2個はキツイもん。