アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】

いつもなら、生徒に何も言えないようなおとなしい先生の豹変ぶりにおののき、


ぴしっと背筋をのばしてバケツを持つ。


もちろん、重い!とか、文句を言えそうな雰囲気ですらなく。


「…っ」


ひたすら重さに耐えてバケツを持っていると――…


「授業が終わるまで、そこで反省していなさい!」


先生はシャーっと変な声を出し、ピシャンとドアを閉めた。


ふぅぅぅ…
怖かった。


バケツを持ったまま肩を落とすあたしの隣――…