アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】

「…うわ、マジ?
夢だったの?」


頭を抱えたまま呆然とするあたし。


「超リアルだったのに。
もったいない」


そうなってくると、当然怒りは――…


「ちょっと!
柊真!」


こんなことをするのは、こいつしかいない!


隣の席の清家柊真(せいけ しゅうま)に向かうわけで――…。


「ばかなのは、あんたでしょ!?
よくも、あたしの夢を邪魔してくれたわね?
あんなおいしい夢、二度とみれないかもしれないんだからっ!!」


授業中にも関わらず、怒りに任せてガタンと席を立ったあたしに


「バカにバカって言って何が悪ィんだよ?」


机をガン!っと叩いて、柊真も立ち上がった。