小さい頃から、よくしていた遊び。
たぶん、お兄ちゃんが教えてくれたんだと思う。
「せっかく久しぶりの学校だったのに。
あたしのせいで、ごめんね」
「べーつに。
美桜のせいじゃねーよ。
そんなことより……」
――ドスッ……。
お風呂のドアにもたれて、お兄ちゃんが座った気配がした。
斜め後ろを振り返ると、ドアの向こうに、お兄ちゃんの背中がぼんやり見える。
イヤなことがあるたび、バスルームにこもるのは、小さい頃からのあたしのクセ。
たぶん、お兄ちゃんが教えてくれたんだと思う。
「せっかく久しぶりの学校だったのに。
あたしのせいで、ごめんね」
「べーつに。
美桜のせいじゃねーよ。
そんなことより……」
――ドスッ……。
お風呂のドアにもたれて、お兄ちゃんが座った気配がした。
斜め後ろを振り返ると、ドアの向こうに、お兄ちゃんの背中がぼんやり見える。
イヤなことがあるたび、バスルームにこもるのは、小さい頃からのあたしのクセ。

