アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】

「みーお。
ちょっといいかな。
つーか、大丈夫か?
おまえ」


あたしを気遣った優しい声。


さすがに今日は、デレデレの言葉づかいじゃない。


「えっ!?
お兄ちゃん。
家に帰ってきちゃったの?
今日、仕事は?」


「んー。
雑誌の取材が少しなぁ。
って言っても、学校が終わってからでも充分間に合うスケジュールだから」


「ふーん。
そう、なんだ」


ぶくぶくぶく……。


お湯に顔を半分つけて、口から空気を出して、泡をつくる。