アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】

うれしくなって、つられてニコッと微笑んでしまう。


すると瑞貴サマは、あたしの髪の毛をするりと撫でながら、こう言った。


「授業よりも、美桜ちゃんの方が大切だからね」


「…………」


あー、夢だ。


これは、夢に違いない。


だって、瑞貴サマが、こんなことを言うはずないんだもん。


こんなことを……してくれるはずがないんだもん。