「美桜~。 あたし、思うんだけど……」 保健室のベッドにもぐりこんでお布団をかぶるあたしに、丸イスに座る藍ちゃんが言う。 「清家くんの、あの発言ってさ? 美桜のことを……かばうためだったんじゃない?」 「…………」 普段なら、サボリ組も含めて、ギッシリ埋まってる保健室のベッドが、珍しく今日は丸々空いている。 だから、こんな話をしても、誰にも聞かれることはない。 保健室のセンセーも……。