アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】

いまやあたしの体を離し、顔に手をあて、おいおい泣くお兄ちゃんの陰から、そっと3人の様子を窺ってみた。


「……っ」


1番はじめにぶつかったのは、柊真の瞳。


侮蔑……って、いうのかな?


バカにしたような、光が浮かんでいる。


というか、隠しもしないで、ほぼ100パーが軽蔑。


でも、その中に……。


ほんの少し、かすかに、悲しみが浮かんでいるのは、どうしてだろう?