アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】

この状況を、利用しない手は、ないんじゃない?


お兄ちゃんの……わけのわからない誤解にのっかっちゃってもいいんじゃない!?


どうせ柊真は、あたしのことをからかっただけなんだし。


どうせ、いつものように、いじめて遊んでいただけなんだし。


ここはひとつ……。


瑞貴サマへの恋心を優先して、“嘘” ついちゃいましょー!!


お兄ちゃんの胸にギューギュー押し付けられながら、にんまり微笑む。


えーもー。
ドス黒い笑み、そのものですよ。


悪代官なみの悪さですよ。