アイドル様と☆甘きゅんラブ【完】

「そんなに大きな目で見つめられたら、吸い込まれてしまうだろう?」


あたしの顔を広い胸に押し当てるように抱き締め、髪を指先で梳きながら


「可愛いね。
初めてだったのかい?」


あたしの耳元で囁くようにそんな言葉を口にして


「ありがとう」


瑞貴サマは、あたしの耳に“ちゅ”っと、髪の上からキスを落とした。


「光栄だな。
今までも、これからも――…
この唇に触れられるのは、僕一人というわけだ」


そう言うと、瑞貴サマは、あたしを抱き締めていた腕の力を緩め――…