…触れたい。
茜を見据えたまま距離をつめていく。
「…郁ッ?!」
距離をつめた俺は。
運転席の窓ガラスに腕をついた。
茜は運転席のドアと俺に挟まれる形になる。
…触れたくて堪らない。
ガラスについた腕とは逆の手で。
茜の頬に触れる。
「……ッ」
“ピクッ”と肩が震えた。
俺を見る茜の瞳は。
怯えてるようで恥ずかしがってるようで。
視線を合わせたかと思うと目を伏せたり。
キョロキョロしてみたり。
そんな仕草ひとつひとつが。
俺を煽ってるだけだなんて。
思ってもないんだろうね。
……わかってんデショ?
これからなにされるか……。
そう言わんばかりに。
頬に触れていた指を。
顎にかけた。

