「郁のウチって涼真のウチから近いの?」
『はッ?!』
不意に話し掛けられ。
俺は現実に戻る。
気付いたらもう。
窓の外は見慣れた家の近所。
…あと少しで茜があんなコトを…。
まだ妄想から完全に帰ってこれない俺の頭。
…コレ、結構重症じゃねぇ?
なんて思ってたら。
隣にいる涼真が声を出した。
「茜、俺んち先行って」
この道から帰るなら俺んちから涼真んちの方がいいんじゃ…。
「学校内じゃねぇし。
少しぐらい2人きりになったってバチあたんねぇだろ?」
隣を見ると。
スカした顔をした涼真。
お前…。
たまには気が利くじゃん♪
と、思った矢先。
「そろそろ“あの日”の続きさせてやんねぇと。
郁、欲求不満で壊れっカモしんねぇし」
ニヤニヤして。
顔面崩れてる涼真がそこにいた。

