「ちょッ?!郁?!」



茜は俺の行動に。

慌てて離れようとした。

でも。

離さない俺。



“郁不足”とか。

そんなカワイイコト言われて離せるワケないデショ?



『“郁不足”なんだろ?
充電してやるから』

「誰か来るカモしれないし!!」

『来たらドアが開く音、するだろ?』

「私が入ってきたの気付かなかったじゃない!!」

『茜がコソコソ入ってくるから』



何を言っても腕の力を緩めないのがわかったのか。

茜は“ハァァ”と小さくため息を吐いて。



「…ちょっとだけ、充電させてクダサイ…」



俺の胸に頭を寄せた。