半熟cherryⅡ


「なッ、なんで俺ッ?!」

涼真が目を見開いた。



や、今の発言は。

俺もビックリ。

涼真ご指名だし。



一美センセイは“フッ”と笑うと。

涼真の頭を指差した。



「その頭」

「は?」



頭?

俺と涼真の頭には“?”が飛んだ。



「パッと見悪そうだし周りから避けてくれそうじゃない?」



……………………………。

おい、そんな理由かよ…。

期待しちゃったじゃん。



「じゃ、しっかり勉強しなさいね」



一美センセイはニッコリ笑ってそう言うと。

職員玄関の中に入っていった。



「……郁…」

『あ?』



小さく俺を呼んだ涼真を見ると。

俯きがちに口元を覆っていた。





「…俺、金髪やめらんねぇじゃん…」




そう呟く涼真は。

“はぁぁぁぁぁぁ”と。

大きく息を吐き出しながらしゃがみこんだ。