「なッ、なんで俺ッ?!」
涼真が目を見開いた。
や、今の発言は。
俺もビックリ。
涼真ご指名だし。
一美センセイは“フッ”と笑うと。
涼真の頭を指差した。
「その頭」
「は?」
頭?
俺と涼真の頭には“?”が飛んだ。
「パッと見悪そうだし周りから避けてくれそうじゃない?」
……………………………。
おい、そんな理由かよ…。
期待しちゃったじゃん。
「じゃ、しっかり勉強しなさいね」
一美センセイはニッコリ笑ってそう言うと。
職員玄関の中に入っていった。
「……郁…」
『あ?』
小さく俺を呼んだ涼真を見ると。
俯きがちに口元を覆っていた。
「…俺、金髪やめらんねぇじゃん…」
そう呟く涼真は。
“はぁぁぁぁぁぁ”と。
大きく息を吐き出しながらしゃがみこんだ。

