巻き髪の女は。
俺の腕に自分の腕を絡ませてきた。
そして。
俺を見上げながら言った。
「…2人きりに、なれるトコ?」
ほんのり頬を染めて瞬きを繰り返した。
自分が一番よく見える角度を研究しつくしてる。
そんな顔して見つめるのは。
俺で何人目だ?
そう思わずにはいられないようなわざとらしい表情。
そして。
キミの出した答えは“想定内”。
だから。その返答は。
残念ながら、不正解。
…ご褒美はあげられないな。
『…あのさ…』
目にかかる前髪をかきあげながら言葉を発し始めたトキ。
隣にいる涼真も言葉を発した。

