駅前通りにあるファミレスは。
制服を着た学校帰りの学生が客の大半を占めていた。
…もちろん。
俺と涼真もその中に含まれてるんだけど。
「…郁」
『…わかってるよ』
「だよな」
気付いていながらも知らん顔をして。
まだ熱いドリアにスプーンを差し込み。
空気をいれ、冷まそうとしてる俺と。
眉間にシワを寄せながら。
プレートにのせられたハンバーグを切り分け。
ため息を吐いた涼真。
……ええ、気付いてますとも。
気付かないワケがナイ。
さっきから窓際に座ってる女がこっちを見てるコトぐらい。
あんな露骨に凝視してたら。
ケンカ売ってんのかと誤解されかねない。
…見てるぐらいならまだいい。
衝立て挟んだ隣の金髪ギャル女は。
こっちを堂々と覗き込んでは。
“2人ともカッコイイ!!”とか。
“声かけてみちゃう?!”とか。
キャアキャア言ってはまた覗き込んできた。

