「たかが高校生、されど高校生。
念には念を、だ。」
『なんだよ』
さっきまでのマジメな顔とは真逆に近い。
涼真がニヤッと笑った。
「今朝みたいに廊下でイチャつくのはやめたほうがいいぜ」
『…わかってるよ』
……チッ。
やっぱり気付いてたか。
「どっちにしろバレたらマズいんだし。
自粛シナサイ」
ビシッ。
『…いッ!!』
涼真のデコピン炸裂…。
「一美センセー戻ってこねぇし、帰るかぁ」
バッグを持って涼真が立ち上がった。
…茜も新学期早々で忙しいんだろうな。
メールすらこない。
まぁ学校だし。
アイツは“仕事中”だ。
保健室にはサボリに来てたんだし。
…しっかり仕事してこいよ〜。
『昼、食って帰ろーぜ』
放ってあったバッグを手にして。
俺たちは保健室を出た。

