半熟cherryⅡ


…しかし。



「“とりあえず”ってのもイイんだけど…」



なんなんですかね。



「将来のために学部選びって重要だよ?」



初めて彼女が部屋に来たっつーのに。



「“夢”とか“就きたい職業”とかないの?」





…この色気のナイ会話…。





茜も茜だ。

初めて入った彼氏の部屋で。

マジメに進路相談かよ。





『…夢、ねぇ…』



半ば諦めモードで。

ベッドに仰向けに寝転がる。





「やりたいコトとかでもいいんだけど」





ペンで何かを書き込みながら茜が頬杖をついた。





『俺的には今、この場で。
茜と…ってのがやりたいコトなんですケド』

「なッ?!それ意味が違うし!!」





瞬時に茜の顔が真っ赤になった。




『顔、赤いよ?』

「赤くないッ!!」





いやいや。

ガッツリ赤いから。





『…こっち、おいで』





寝転がった体を、片肘ついて半身起こすと。

茜に手招きをした。