『あのクソババア…』
母さんが部屋から完全に出ていった後に思わず漏れた本音。
襲い掛かるとか。
何言ってんだっつーの!!
んなワケねぇだろが!!
無理矢理ヤるほど飢えてねぇよ!!
…一昨日までの俺なら多少の無茶はしたカモしれないケド。
うん、それは否定しない。
「…さすが郁のお母さんって感じ…」
『どーゆー意味だ、そりゃ』
茜の言葉に若干呆れながら。
ため息を吐いた。
『で、進路相談ってなに?』
ファイルを捲ってる茜にお茶を渡しながら聞く。
茜はそれを受け取ると。
今度はノートを開いて言った。
「杉原先生から。
郁が進路について悩んでるみたいだから家庭訪問してきてくれって引継ぎがあったの」
…杉原のヤツ…。
くだらねぇコトすんじゃねぇよ。
ちゃんと進路希望出したじゃん。
“東大理Ⅲ(笑)”って書いて。
でも。
茜相手にそんな冗談言えるはずもなく。
『…とりあえず進学希望』
そう無難に答えておいた。

