半熟cherryⅡ


『…どうぞ…』

「…おジャマします…」





母さんの圧力には逆らえず。

とりあえず茜を部屋まで連れてきちゃったんだケド…。



…どうしたらいいんだか。

進路相談なんて初めて聞いたし。





「いきなりゴメンね」



どうしていいのかわからない空気を割ったのは茜だった。





『いや、ビックリしただけ。
先生が来てるっつーから杉原がいるんだとばっかり思ってた』





副担の茜が“家庭訪問”なんておかしいし。





…じゃあ俺に会いに来たとか?

だったらわざわざ“先生”なんて言わなくたっていい話し。





なんて考えてたら。

茜がローテーブルの上に黒いファイルを広げながら言った。





「涼真も郁もHRいなかったから知らないケド。
杉原先生が昨日付けで辞めて。
副担の私が担任に繰り上がったのよ」





…は?

茜が、担任?





『…本気で言ってる?』

「クラスの子に聞いてみれば?」





…茜が、担任…。