半熟cherryⅡ


『たぶん俺は。
茜に“フツーの恋人同士”を望んでたんだと思う。
俺たちが“先生と生徒”である以上、難しいコトもたくさんあるのにな。
俺、ホントにわかってなかったよ』





髪から手を離し。

そのまま茜の頬に指を滑らす。





『それでも。
俺は茜と一緒にいたい。
生徒だけど“ただの生徒”じゃない。
俺はお前の“特別”でいたい』





そう。

これが俺の決意。





頬に触れたままの指先で唇をなぞると。

ゆっくり言葉を吐き出した。





『卒業するまでガマンもするしガマンもさせる。
イヤな思いもするしさせると思う。
フツーの恋人みたくできないコトもたくさんある。
それでも…俺は茜の傍にいたい』





うまい言葉なんて見つからないケド。



今、ここから。

茜がいなくなるなんて想像できないししたくない。



あと1年半。

1年半ガマンすればいいんだ。