さっきと変わらない。
薄明かりに見える茜の顔。
でも顔の見えないタオルケットの中よりかは全然マシ。
『これ以上剥がないから。
だからちゃんと顔見て話そ?』
「…うぅ…」
…ホントに茜は見られるのがイヤらしく。
タオルケットを身体に巻き付けてから起き上がった。
『俺、今すっげー幸せ』
肩に落ちてる茜の髪に触れながら。
ゆっくり言葉を紡ぐ。
『それはヤッたから、とかじゃなくて。
茜のホントの気持ちがわかったから』
茜は黙って俺の顔を見上げていた。
『俺が茜を想ってるのと同じくらい。
茜も俺を想ってくれてるってわかったから』
愛しくてたまらない。
こんな感情があるなんて初めて知った。
でも、その反面。
『でも“気持ち”だけじゃ無理だった。
気持ちに素直になればなるほど茜を苦しめる。
…それもよくわかった』

