半熟cherryⅡ


さっきと変わらない。

薄明かりに見える茜の顔。



でも顔の見えないタオルケットの中よりかは全然マシ。





『これ以上剥がないから。
だからちゃんと顔見て話そ?』

「…うぅ…」





…ホントに茜は見られるのがイヤらしく。

タオルケットを身体に巻き付けてから起き上がった。





『俺、今すっげー幸せ』





肩に落ちてる茜の髪に触れながら。

ゆっくり言葉を紡ぐ。





『それはヤッたから、とかじゃなくて。
茜のホントの気持ちがわかったから』





茜は黙って俺の顔を見上げていた。





『俺が茜を想ってるのと同じくらい。
茜も俺を想ってくれてるってわかったから』





愛しくてたまらない。

こんな感情があるなんて初めて知った。



でも、その反面。





『でも“気持ち”だけじゃ無理だった。
気持ちに素直になればなるほど茜を苦しめる。
…それもよくわかった』