半熟cherryⅡ


『…好きだ』

「う…ん…ッ」





腕の中で頷いた茜の髪が揺れ。

白いうなじが露になった。

俺の視線は茜のうなじに釘付けになる。





そこに存在したのは。

うなじに残る“赤いアト”。





…指導室を出るトキに杉原のヤツが耳打ちした。





“茜は色が白いから赤が映えるな”





あのヤロー!!

なぁにが“茜は色が白いから赤が映えるな”だ!!

耳打ちしてまで言うコトじゃねぇだろーが!!

“茜は色が白い”?

んなコト知ってんだよ!!





目の前で揺れてる“赤いアト”が俺を挑発する。





人のモンに“アト”なんかつけやがって…。

見れば見るほどイラついてきた。





『…茜、後ろ向いて』

「えッ?」

『いいから』





俺の思ってるコトなんてわかりもしない茜は。

勝手に“クルン”と向きを変えられて。

俺に後ろから腕をまわされた。





「…え…ッ?!」





そしてそのまま。

俺は茜の白いうなじに吸い付いた。