…たしかに。

“ココ”から出て話をしようと思ってたよ。



でも。

茜の部屋はマズくない?





茜がどんなつもりでこの言葉を口にしたのかわからないケド。



この言葉に乗っかったら。

いろんな意味で止まりそうにない。





『…俺“生徒”だよ?
“先生”の部屋に行ってヘーキなの?』





ここでまだ。

茜が躊躇してくれてるうちは大丈夫。



とりあえず“ココ”から出て話せる場所考えなきゃな…。





でも。

茜の口から出た言葉は。

俺の考えを一蹴した。





「学校じゃなくて、落ち着いて話したいの。
だって…さっきの話の返事…。
聞いてないんだもん…」





俯いた茜は。

そのまま俺のワイシャツの裾辺りを掴むと。





「だから…ウチで話そ…?」





そう呟いた。