半熟cherryⅡ


『一撃必殺。
もうつきまとわれんのはカンベンだからな』





フッ。

俺が口角を持ち上げると。

ニヤリ。

涼真が意味ありげに笑った。





「どっから撮られる予定?」

『多分グラウンド方向から』

「…なら、俺から攻めてやろうか」

『…優しくしてね』

「…バカじゃねぇの」





役者はやる気になった。



さぁ舞浜。

撮るなら撮りやがれ。

茜とのコトが周りに知られて。

“先生”だ“生徒”だとまた揉めるくらいなら。

多少の犠牲は仕方ねぇ。





『…ホントにするなよな』

「たりめーだ。
俺の唇は一美センセーのモンだし」

『妄想もほどほどにしとけ、ムッツリスケベ』

「うっせぇ」





憎まれ口を叩きながらも。

徐々に距離を詰めてくる涼真。



近づいてくる涼真の顔を直視できなくなってきて。

“ギュッ”と目を瞑った。





ガラッ。





「遅くなってゴメンね…ぇぇぇ?!」




突然開かれたドア。





そして。





「うわッ?!」

『はッ?!』





…“ガツッ”という痛みと共にやってきた。

最悪な展開…。