『一撃必殺。
もうつきまとわれんのはカンベンだからな』
フッ。
俺が口角を持ち上げると。
ニヤリ。
涼真が意味ありげに笑った。
「どっから撮られる予定?」
『多分グラウンド方向から』
「…なら、俺から攻めてやろうか」
『…優しくしてね』
「…バカじゃねぇの」
役者はやる気になった。
さぁ舞浜。
撮るなら撮りやがれ。
茜とのコトが周りに知られて。
“先生”だ“生徒”だとまた揉めるくらいなら。
多少の犠牲は仕方ねぇ。
『…ホントにするなよな』
「たりめーだ。
俺の唇は一美センセーのモンだし」
『妄想もほどほどにしとけ、ムッツリスケベ』
「うっせぇ」
憎まれ口を叩きながらも。
徐々に距離を詰めてくる涼真。
近づいてくる涼真の顔を直視できなくなってきて。
“ギュッ”と目を瞑った。
ガラッ。
「遅くなってゴメンね…ぇぇぇ?!」
突然開かれたドア。
そして。
「うわッ?!」
『はッ?!』
…“ガツッ”という痛みと共にやってきた。
最悪な展開…。

