俺の言葉に。
涼真の後ろから一美センセイが“ヒョコ”っと顔を出した。
「…気付かれてないと思った」
『ちゃんと気付いてマス。
…一美センセイ、いろいろありがとうございマシタ』
ペコリ。
頭を下げると。
一美センセイはニッコリ笑った。
「いえいえ。
…で、うまくいったの?」
『まぁ、大方予想通り。
これも一美センセイの協力があったからこそデス』
「私は逢沢クンに言われたように言っただけ」
『…のはずがなんでココに?』
「保健室って言おうと思ったら…いなくなってた」
…あぁ、やっぱり。
やっぱり聞かなかったのか。
涼真は人の話まともに聞かないから。
一美センセイの話ならちゃんと聞くかと思ってたのに。
…一美センセイでもダメだったか…。
「つーかなんで俺呼ばれた?」
やっぱりまともに話なんて聞いてない涼真が俺に問う。
そんな涼真を横目で見ながら。
小さくため息を吐いた。
『ココじゃ話、進まないから保健室行こ』

