半熟cherryⅡ


俺の言葉に。

涼真の後ろから一美センセイが“ヒョコ”っと顔を出した。





「…気付かれてないと思った」

『ちゃんと気付いてマス。
…一美センセイ、いろいろありがとうございマシタ』





ペコリ。

頭を下げると。

一美センセイはニッコリ笑った。





「いえいえ。
…で、うまくいったの?」

『まぁ、大方予想通り。
これも一美センセイの協力があったからこそデス』

「私は逢沢クンに言われたように言っただけ」

『…のはずがなんでココに?』

「保健室って言おうと思ったら…いなくなってた」





…あぁ、やっぱり。

やっぱり聞かなかったのか。





涼真は人の話まともに聞かないから。

一美センセイの話ならちゃんと聞くかと思ってたのに。



…一美センセイでもダメだったか…。




「つーかなんで俺呼ばれた?」



やっぱりまともに話なんて聞いてない涼真が俺に問う。

そんな涼真を横目で見ながら。

小さくため息を吐いた。





『ココじゃ話、進まないから保健室行こ』