『……………ッ!!』
いやいやいやいやッ!!
その目はいけない。
反則技ね、茜サン。
腕の中からの上目遣いだけだって。
かなりの攻撃力があるのに。
その上涙目?!
どんだけ追撃してくるワケ?!
これ以上茜の顔見てたら。
間違いなく理性が飛ぶね。
そう本能的に判断した俺は。
“スッ”と視線を外した。
でもそれに気付いた茜は。
「…どう、した、の…?」
と、顔を覗きこもうとする。
…無意識ほど攻撃力が高いモノはない。
茜はそれを全くわかってナイから怖い。
…これ以上煽らないでクダサイ。
こんなところで理性にぶっ飛ばれても。
それを押さえ込める術が僕にはわかりマセン。
でもそんな俺の気持ちなんかお構いなしに。
「郁…?」
“(上目遣い+涙目)×無意識”の連続コンボ攻撃は続いた。

