ケータイのディスプレイを見ると。
…メールマーク。
ひょっとして、茜?
…んなワケない。
アイツはメールなんてしてこない。
“メールするなら電話のほうが早い”
とか言ってるケド。
実際は電話もこない。
…なんか切なくなってきた…。
メールはケンチャンからだった。
ケンチャンの席は窓際。
…んなメールよこすなんて。
アイツもヒマ人だなぁ。
なんて思いながらメールを開いた。
[郁の彼女って一美センセーでしょ?]
………は?
ん?見間違い?
目を擦ってもう一度メールを読む。
[郁の彼女って一美センセーでしょ?]
何回見ても同じ。
そう書いてある。
…俺の彼女が、一美センセイ?
何をどうしたらそう思うんだ?
俺は頭に“?”を浮かばせながら。
ケンチャンに返信をした。

