「こんなトコ誰かに見られたら…」 『誰もいないの確認したし』 「だからって…」 頬を赤らめたままキョロキョロする茜は。 どーみても挙動不振人物。 そっちのほうが怪しいって。 『…顔、赤いよ?』 「…うるさいッ!!」 ……その顔にまたそそられて。 今度は静かに唇を重ねた。 「…なッ!!」 『また赤くなった』 久しぶりに感じた唇の感触。 もう少し堪能したかったケド。 『じゃ、教室入るから』 ココは学校。 しかも廊下。 茜の頭に“ポンポン”と手のひらをのせて。 教室に入った。