半熟cherryⅡ


「こんなトコ誰かに見られたら…」

『誰もいないの確認したし』

「だからって…」



頬を赤らめたままキョロキョロする茜は。

どーみても挙動不振人物。

そっちのほうが怪しいって。



『…顔、赤いよ?』

「…うるさいッ!!」





……その顔にまたそそられて。

今度は静かに唇を重ねた。





「…なッ!!」

『また赤くなった』



久しぶりに感じた唇の感触。

もう少し堪能したかったケド。



『じゃ、教室入るから』



ココは学校。

しかも廊下。



茜の頭に“ポンポン”と手のひらをのせて。

教室に入った。