口に含んだサクランボの茎と舌とが器用に動く。
…まぁ、こんなの結べたからって。
巧いかどうかは俺が知るわけナイんだけどさ…。
そんなコトを思ってる間に。
サクランボの茎は口の中で結び目を作った。
『…ほら、結べた』
舌の先にのった結び目のできた茎を。
指先で摘みあげる。
そして。
それをテーブルに置いてあった灰皿に“ポン”と放り込んだ。
『ま、結べるからって巧いとは限らないデスけど。
…って?!おわッ?!』
いきなり感じた腹の重みに視界の変化。
『…あ、茜サン…?』
彼女に見下げられてる俺。
そして。
彼女の顔の向こうに見えるのは。
…天井…?
「…試して、みて…?」

