半熟cherryⅡ


「ん〜ッ、おいひい」

『…それはよかったデスね…』





ソファーに並んで座ると。

冷蔵庫から出してきたプリンを食べ始めた。



…2コ買ったプリン。

1つは俺に買ってくれてたらしい。



俺も。

彼女と微妙に距離をとりながら。

プリンにプラスチックのスプーンを差し込んだ。





プリンにのっていたサクランボが。

誘うように鮮やかに赤い。

サクランボを見ているとその赤さに飲まれそうになる。





「…ねぇねぇ」

『ん?』



ふいに声をかけられ隣を見ると。

彼女は指先で摘んだサクランボの茎を。

じっと見つめていた。





『…サクランボの茎、舌で結べる人ってキスがうまいっていうよね』





遠くを見るような。

何も考えていないような。

焦点定まらず、みたいな目をしてる。





『…俺、結べるよ?』





“ヒョイ”と彼女の指先からサクランボの茎を摘みとると。

口の中に放り込んだ。