半熟cherryⅡ


「わ〜ッ!!すごいッ!!
ベッドが奥にもある〜!!お風呂も広〜い〜ッ!!」





週末のせいもあって。

最上階の一番広い部屋しか空いてなかった。



でも。

彼女的にはそれがよかったらしく。

ただいま部屋の中を物色中。





ラブホくらいでこんなに喜んで頂けるなんて光栄デス…。



でも。



“ココ”がどんな場所かわかってんですかね…。

酔っ払いほどタチが悪いモノはないね、全く。





はしゃぐ彼女を横目に。

ソファーに座ってため息を吐いた。





「ね、ねッ♪」



“ピョン”と跳ね。

“ちょこん”と俺の横に座る彼女。





『…なに?』

「プリン、食べよ?」





無意識なのかわざとなのか。

上目遣いにそう言った。





…頼むからそんな目で俺を見ないでクダサイ…。





『…取ってくる』





俺は、プリンを取りに行くフリをして。



全てを見透かしているような。

彼女の上目遣いの視線から逃げ出した。