『駅前のバーって…ココ?』
駅前にある繁華街の一角にそれらしき店はあった。
少し離れたところでは。
女の人がケータイ片手に話し込んでいる。
…うしッ!!
行きますか!!
自分に気合いを入れるため。
“パンッ”と両手で頬を叩くと。
店の中へ足を踏み入れた。
「いらっしゃいませ」
薄暗い店の中は。
ビールや酎ハイとは違う。
嗅ぎ慣れない酒とタバコの匂いがした。
『…アレ、か?』
入り口から周りを見渡すと。
カウンターに突っ伏してる女の人を見つけた。
彼女の周りには誰もいない。
カウンターの中にバーテンダーがいるだけだった。
他にグダグダ酔ってる人間なんていない。
…ココまで来たんだ。
行くしかないだろ。
俺は彼女に向かって歩を進めた。

