涼真のケータイが鳴り始めて早1時間。
ケータイが鳴るたびに相手を確認するケド。
相手が彼女なのか“ポイッ”とケータイを放り投げてしまう。
こうなると涼真もガンコだからなぁ…。
彼女もかわいそうな気がしてきた。
ホントにイヤなら電源落とすとか着拒とかすればいいのに。
そうしないところが涼真のまたヒドいところだ。
“100%拒否じゃなくて中途半端”
…やられたコトはきっちり返す涼真クン。
うるさいからせめてマナーモードにしてくれ…。
「…何か持ってくる」
そう言って涼真が部屋を出たと同時に。
またケータイが鳴りだした。
俺は涼真のケータイに手を伸ばした。
ディスプレイには“茜”の文字が浮かんでる。
『これって…』
“茜”は彼女の名前じゃない。
涼真の“イトコ”だ。
涼真から聞いたコトがある。
“酔っ払うと電話かけてきてグダグダ言うか迎えに来させるかさせる”
…ひょっとして。
また、酔ってる?

