『で、服着てなかった理由、だっけ?』
茜は酔っ払ってて記憶がナイ。
だから理由は俺だけが知っている。
…ちょっと意地悪してやりたくなって。
意味ありげに口元を緩ませた。
「や、あの…着てなかった理由もそうなんだけど…。
なんであの日郁といたのかなって…」
言いにくそうにモゴモゴと言葉を発する茜。
『服着てなかった理由は“聞くだけヤボ”でしょ?』
「…ッ!!!!!!!!!!」
俺の言葉に。
茜は“ボンッ”と音が聞こえるんじゃないかってくらい。
一瞬にして顔を赤くした。
『俺は覚えてるよ。
あの日の言葉も、仕草も…』
そう言って。
まだ赤い茜の頬に指を滑らせた。
『何があったか、知りたい…?』
「…知、りたい…」
茜の返事に。
俺は小さくため息を吐いた。
『…今日はやたら俺に語らせんね、茜サン。
…いいよ、話してやるよ。
でも、後で後悔すんなよ…?』

