半熟cherryⅡ



『で、服着てなかった理由、だっけ?』





茜は酔っ払ってて記憶がナイ。

だから理由は俺だけが知っている。



…ちょっと意地悪してやりたくなって。

意味ありげに口元を緩ませた。





「や、あの…着てなかった理由もそうなんだけど…。
なんであの日郁といたのかなって…」



言いにくそうにモゴモゴと言葉を発する茜。





『服着てなかった理由は“聞くだけヤボ”でしょ?』



「…ッ!!!!!!!!!!」





俺の言葉に。

茜は“ボンッ”と音が聞こえるんじゃないかってくらい。

一瞬にして顔を赤くした。





『俺は覚えてるよ。
あの日の言葉も、仕草も…』





そう言って。

まだ赤い茜の頬に指を滑らせた。




『何があったか、知りたい…?』

「…知、りたい…」



茜の返事に。

俺は小さくため息を吐いた。





『…今日はやたら俺に語らせんね、茜サン。
…いいよ、話してやるよ。
でも、後で後悔すんなよ…?』