半熟cherryⅡ


それから。

そのままくっついてきた涼真と一緒に家に帰った。





『ただいま〜…ッ?!』

「おじゃまし…うおッ?!」



玄関を開けるなり何かが飛んでくる。





……なに?!一体、何?!





飛んできた白い塊が。

俺の足元をクルクル回ってる。

クルクル回ると。

白い粉もクルクル舞う。





「郁ッ!!そのままお風呂連れてって!!」





そう言いながらリビングから出てきたのは。



『母さん?!』

「おばさん?!どしたの、真っ白じゃん!!」



真っ白になった母さんだった。





「どうもこうもないわよ!!
“エース”が小麦粉ひっくり返して逃げ回ってんの!!」





…“エース”?