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高校1年生。
期末テストも終わって。
後は夏休みを待つのみ。
そんな解放感だらけのある日の出来事。
「じゃあ、また明日ね」
『ん。またな』
表通りに出て“彼女”と別れると。
“…ハァー…”とひとつ。
大きなため息を吐いて家までの道を歩きだした。
彼女は近くの高校の2年生。
2週間くらい前に駅で告られた。
“同じ車両に乗ってて気になってました”
彼女もいなかったし。
ベタなセリフがまた新鮮で。
…結構カワイかったし。
“まぁ、いっか”くらいにつきあい始めた。
……でも。
毎日駅で待ち合わせての登下校。
休み時間にくる内容のないメール。
放課後の誘い。
寝る前の電話。
…正直うんざりだ。

