インプラント

「理由が知りたい!ふられた理由を!でも手がかりも何もない…
いや、手がかりがないこともないな…」


そういった男の手のひらには
小さいビニールに入った錠剤が3錠あった。


「彼女はこれを落として消えてしまった。
でも何の薬なんだろう?」


男は沙希が走り去った後
落ちていた錠剤を握り締めていた。