ーー保健室。



「失礼します」

…あれ?
あいにく、先生はいなかった。



「座れ」

椅子の上にあたしを座らせると荒々しく棚の中を探っている。


「何してるの?」

「救急箱探してんだよ!!あっ、あった‼ほら、足見せろ。おもいっきり打っただろ?」

あたしの隣にドカッと座り、救急箱から湿布を出すとあたしの耳元で囁いた。


「脱げよ」


…は?

今のはあたしの聞き間違えですか?


今、とてつもなく変な発言が聞こえたような…。


「な、な、な、なんて?」

「2回も言わせたいの?」

ニヤリと口元を上げて笑っている。


一気にあたしの顔が熱くなるのが分かった。


「…エロいこと想像してんじゃねぇよ。」

「し、し、し、してないし!!」

「ぷ。んなムキになんなよ」


くくくっとお腹を抱えながら笑っている朔斗。


「靴下脱げってことなんだけど、なに想像したの?しぃちゃん♪」