「集合ー!!」

結城先輩の掛け声で、全員があたしの前に整列する。


「新しいマネージャーが入った、分らないこととか教えてやれ」

「2年の雨宮詩織です。よろしくお願いします」

結城先輩の横で軽く自己紹介と会釈をする。


「まじで!?この時期にマネージャー?」

「めちゃくちゃ助かるんだけど」

「てか、可愛いじゃん!!」

部員のざわざわと騒ぎ出した。




苦笑いをしていると、


一瞬だけ、引きつった顔をしていた健ちゃんと目があった。


ズキっ!!

鉛が胸に刺さったような痛みが走った。


…健ちゃん。


「報告したからな?それじゃあ練習に戻って!!」

「はーい」

ぞろぞろとみんな練習に戻って行った。



2人を除いては…