実は私、美川さんが苦手なんだ… トコトコ…… 美川さんは、愛人の机まで内股で歩く。 「キャーッ!なにこのプリントの量!」 美川さんは両手をグーにして、それを顎に置き、首を傾げる。 「綿毛の命令だからな」 愛人は美川さんを見もせずに、作業を続けてる。 「ふぅ~ん…」 美川さんは、私に目を移して言った。 なっ、なにその つまんなそうな顔! だったら、美川さん帰ればいいのに…