あ…

数学の黒川公一せんせいだ。


「黒川先生ッ!
あなたが顧問の生徒がだねッ…」


「俺は間違ってねぇ」


「ぬぁッ!?」




黒川先生

別名、ボンレスハム先生


見た目と名前の「公一」から
付けられた秘密の愛称。



愛人の所属する
バスケット部の顧問で



某・有名バスケット漫画の

たぷたぷ先生に似てる。



「ふぉふぉ…
まぁ部活でキツく絞っておくので、今日のところはこの辺で…」



ボンレスハム先生は

スーツのポッケから
チョコレートを出して



綿毛先生にそっと手渡す。



え?

賄賂……?



「ぬぬ…まぁ…うむ」


チョコレートで
なぜか丸く収まる綿毛先生。



「ふぉふぉ」


ボンレスハム先生は

私達に向けてこっそり
ウィンクをかました。



もう…
何キャラかわからないよ。



私と愛人は職員室を後にした。