すっぱちゃっぷす☆

「あーもうッ……」



愛人は手を上げた。



「……!!」



ぶたれる…っ!?



とっさに顔を覆って構えると…



ふわっ




私の頭に優しい手が降ってきた。



「……泣くなってば」



え…?


え…?


なに…これ?



今起こってることが
良くわからない。



だけど…



愛人が私の頭に手を乗せている。



それに驚いたのか、
いつの間にか涙が止まっていた。



恐る恐る、覆った手を下げて
愛人を見ると…



愛人は目線を反らして
少しうつむいている。


愛人の耳が赤い…



な…んで?