「おぅ、鈴蘭!」 鈴蘭… 鈴蘭て、確か超キレイな花だよね…? まさか。 まさか、愛人。 あたしのこと、 「キレイ」って思ってたの?! う、嘘でしょお?! これは口が緩まずには、いられますかッ!! って、嬉しさに慕っている所だった―――。 「お前知ってる?鈴蘭て、毒持ってんだぜ?」 ニッターと、イタズラっぽい目をして、愛人は口元をクイッと上げた。