部屋の隅。暗い部屋。毛布にくるまって。 ココニイレバアンゼンダ うずくまっている。 この部屋を出たら僕が僕でなくなってしまうから。 こうして安全に。 変わってしまわないように、壊れてしまわないように。 『出ておいなよ。どうせそうしていたって時間が君を壊してしまうんだから』 外から君の声が聞こえた。 大好きな君の声。