BloodButterfly



SIDE:戒里



『ただいま~』


「あら、お帰りなさい」


俺の母さんは綺麗だし優しいし自慢の母親だった


女手ひとつで俺を育ててくれて

絶対大変だったはずなのに
文句ひとつ言わない


憧れだった



プルルルルプルルルル


「戒里~でて~」



『はいよ~』



ガチャ


『もしもし』



[…]



『もしも~し』



[母親に変われ]



『はい?あんた誰だよ』



「戒里?どうしたの?だあれ?」


『なんかよくわかんない』


俺はそう言って受話器を母さんに渡した


これが悲劇の始まりだったんだ